パリ大聖堂のバラ窓
パリではいつも聖ジュヌヴィエーヴの丘からセーヌ川に少し下がったところに泊まる。成田発深夜便を使うと朝6時過ぎにはホテルに着く。もちろん部屋には上がれないので、荷物を預けカメラと三脚だけを持って坂を下る。自然とセーヌ川まで到達するが、先ずはカフェで出発前までの日本の業務からスイッチを切替える。アジェの写真集に触発され、2002年よりパリの街と路地を撮ってきたが、肖像権で日中の街を撮ることが難しくなったので、このような夜明け前は最も自由に行動できる時間帯だ。コーヒーを飲みながらこれから歩く先を考えるが、いつも先ずパリ ノートルダム大聖堂を見てからとなる。
今年2019年4月15日の出荷で焼け落ちた尖塔、屋根の現在の状態はNHKの番組で見たが、改修の足場のパイプが無数にからまった状態で残存しているため、この除去だけでも相当に時間がかかるらしい。2020年は我々印刷機械業界にいる者にとっては4年に1度の大イベントであり、毎回パリ経由で参加しているので今回も予定しているが、パリ大聖堂には入れない。残念であるが早く改修が進むことを祈って、敢えて巴里祭の日にバックデートして自分で撮影したパラ窓の写真を掲載したい。