カルチェラタンにある私の定宿は、ローマ時代からその名を残し、現在も道路として厳然とあるキュジャス通りにある。サンジャック通りにも近くソルボンヌの一角を成す。その通りの南はローマ時代の市場、取引の中心であり、現ソルボンヌ側すなわち北側、セーヌ方面には浴場があり、現在もその遺跡を残しながら中世博物館として人々を集めている。キュジャス通りを東に2,3分歩くとパンテオン(ジュネビエーヴ)の丘頂上になり、どちらに下るかで、ローマから中世、近代と枚挙できな程の街、建物、歴史の風景がそこにあり、人々にも遭遇する。
この写真は、ヴァレット通りをユージン・アジェの画角を意識して撮影した。私の定宿は、このヴァレット通りの突き当りのパンテオンに突き当たると右へはキュジャス通りと左へはクローヴィス通りとなるが、右折してソルボンヌ通りとの交差点にある。このホテルの予約が取れない場合は、この写真の手前左のエコール通りとの角にあるホテルに滞在する。