2Dコードの開口径自動選択の変更に関して
ISO + IEC 15415では、2Dマトリックスシンボルの検証に使用する開口径を選択するためのガイドラインがあります。 これは、1DバーコードのISO/ANSIのガイドラインとは異なります。
1Dバーコードでは、開口径はXディメンション(Xdim = 最小モデュール)の範囲を基準に、固定値として設定されています。
しかし、2Dマトリックスシンボルでは、開口径の選択は、Xディメンション(モジュールサイズ)の整数パーセンテージ値の範囲からの選択となっています。その範囲とは、Xディメンションの50%〜80%です。
2Dシンボルの場合、その範囲で小さい開口径を選択すると、一般的に全体的なモデュレーションが高くなります。
LVSでは、GS1 USの認定機1号となった時代から、検査機である以上、より正確に且つ厳しく検証する目的で、80%の開口径を採用していました。 ISO15416(バーコード用規格)が2016年に改訂されると、パラメーターの数値計算を今までの整数位切捨てから、少数第一位を四捨五入に変更になり、バーコードの総合グレードは、平均で約0.5ポイント上昇しています。
2次元コードを規定しているISO15415は、2016年に改変されませんでしたが、ISO15416:2016の少数第一位の四捨五入の計算方式も、2次元コードに採用され、二次元コードの総合グレードもほぼ同じ量のグレード上昇となりました。
加えて、検証機のユーザーからは、ISO規格の認める範囲内で、総合グレードの数値が高く出る方を求める意見が強くあり、LVS-95xxソフトウエアも、開口径をモデュールの50%を採用することに変更し、バージョン4.4.1.3005をリリースいたしました。 即ち、ISO15416:2016に対応した最新のソフトウエアバージョンをインストールすると、自動的に50%の開口径を採用されています。
バージョン4.4.1.3005より前のバージョンをお使いのユーザーでも、最新バージョンと同じ開口径を選択することが可能です。
LVS-95xxソフトウエアのセットアップ画面の左中央部にある開口径選択欄で、開口径を「最小セルの50%のサイズ」と指定する方法です。 その単位は、ミルであり、0.001吋、0..254mmであり、ご自身で計算した整数値を入力して、グレード検証画面にて、シンボルとグレード検証してください。 検証作業終了後は、セットアップ画面に戻り、開口径選択のチェックを外してください。これを怠ると、以降の検証で、常にその指定開口径が使用されます。
株式会社リベロ 廣山
LVS-95XX よくある質問 : 目次
- LVS-9510最新リリースソフトウエア(Ver 4.4.1.4002 に関して
- 2Dシンボルのグレード検証に採用される開口径について
- LVS-95xxのデータベース圧縮方法
- グレード評価スコアの後方の記号について : ”D” と”*”の意味
- キャリブレーションカードの交換方法
- 「キャリブレーションが正しく終了できません」という メッセージが表示されます。何故ですか?
- オペレーターの権限設定 補足
- 旧ソフトウエアからの最新版へのバージョンアップ方法
- C:\Users\Public\LVS-95XXへのデータベース移行方法
- 旧バージョン (Ver.3.0.8e)から、最新バージョンへの移行方法、或いは、 SQLサーバーエラーメッセージが表示された場合の対処方法のひとつ
- “The Required FNC1 Was Not Found” エラー
- Error 53 「File Not Found」が表示され、プログラムが開始できない場合
- 新規PCにインストールした後に、ソフトウエア立ち上げ時にエラー発生 :Error Code 53 :特にLVS9580
- エラーメッセージ「ログインできません。カメラは接続されていますか?」
- LVS方式のバーコードグレーディング:1D シンボルの全体グレートと各パラメーターのグレードの差異について
- LVS-9510とLVS-9580のグレードスコアの差異について
- LVS-95xxは何故高精度で検証できるのか?
下記の社名をクリックして直接当社への問い合わせも可能です。
株式会社リベロ
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-23-1-773 電話:03-3370-6373
支店:〒144-0052 東京都大田区蒲田1-18-10 電話:03-5714-7330