CTI 機能性インク ニュースレター :最適な温度設定

サーモクロミックインクに適した色変化温度の選択

Coors Light. Coca-Cola. Mountain Dew. Johnny Walker.
CTIのユーザーである多くのブランドは、冷やして飲む製品ことの重要性を強調し、消費者を引き付け、革新的な方法で永続的なブランドロイヤルティを構築するために、サーモクロミックインクを飲料容器や、二次パッケージに組み込んでいます。
CTI機能性インクを採用に至るシナリオを考えてみましょう。製品の最高の味を出すにはかなり冷たくする必要がある有名な飲料品を国際的に販売しているブランドの経営陣は、アクア色のサーモクロミックインクをブランドの製品に追加した結果。顧客にその色変化を教え込み、ブランド体験を高め、売上を伸ばすことができました。

CTIでは、消費者体験のために飲料は10°Cを超えてはならないことを知っていますが、ブランドのマーケティングチームはより安全にと考え、32°F / 0°Cで色を変えたいと考えがちです。
コンバーター(印刷会社)で印刷のデザイン、テスト印刷、商用化する準備ができていますか?
考えることがたくさんあります。サーモクロミックインクを使ったパッケージに、最適な目標温度を選択する場合、インクの物性他でいくつかの検討事項があり、次に示します。

容器の材料 : アルミニウム、ガラス、プラスチックの容器材料の持つ熱力学的特性はそれぞれ異なり、実際の製品化には異なるアプローチが必要です。 アルミニウムは熱を非常によく伝導するため、断熱材的な要素のあるガラスよりも速く温まります。また通常PETボトルは、印刷をボトル自体の上ではなく、ボトルに貼られているラベルに印刷されます。ラベルがボトルの表面に触れている場合と触れていない場合とで、これもアプローチの方法が異なります。

ターゲットとされる市場 :. 2015年の調査*では、イングランドの平均冷蔵庫温度は6.2°C / 43.2°Fであることが判明しましたが、一方、米国では、FDAは冷蔵庫を4.4°C / 40°F以下に保つことを推奨しています。 それよりも低く設定すると、牛乳、果物、野菜などの食品は凍結する危険もあります。
顧客は、製品を楽しむために、今までと異なる扱い方や方法を好まないことも銘記しておいてください。

サーモクロミックインクの物性 : 標準的な低温タイプのサーモクロミックインクでの印刷には、発色後と発色前を明示する部分を設けます。クアーズライト缶で青く変わる山の場合、発色ウィンドウは12°Cから8°Cの間にあります。これは目標のフルカラー温度より4度上で色が現れる設定です。ブランドは、製品のアプリケーションに応じて、色変化のエリアを狭くしたり、広く取ったりすることもできます。

冷えれば冷える程、発色は消える速度が早まる : 熱力学の法則は昔も今も変わっていません。非常に寒い物体が比較的暖かい環境に移動した場合、それほど長い時間冷えた状態のままではありません。顧客体験の観点から見ると、氷点近くまで冷やした飲料を、その温度域で設定したサーモクロミックインクを使って顧客に見せる場合、氷点近くから直ぐに温度上昇して、長く発色した状態は見えません。即ち飲料を冷凍庫から取り出すと、かなり急速に温まるため色が失われます。

CTIの技術者、代理店は、最高の顧客体験、最高の目標温度、発色ウィンドウ、適格なインク、CPG、産業用および医療用パッケージでのサーモクロミック機能の実装について、ブランドやコンバーターといつでも話し合いを行なう準備ができております。 是非ご連絡ください。


* Evans EW, Redmond EC. 2015. Analysis of older adults’ domestic kitchen storage practices in the United Kingdom: identification of risk factors associated with listeriosis. J Food Prot 78:738–45.


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